かのう歯科・小児歯科クリニック

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小児治療

小児の治療について

お子様の治療嫌いは「コワイ」から・・・そんな雰囲気を少しでも和らげるための工夫を用意しています。
例えば、音の静かな治療機器を使用したり、目の前では楽しい映像を映したり、明るい子供部屋のイメージを大切にした雰囲気作りをしています。
もちろん治療面では、小さいお口に負荷がかかりすぎないような治療を心がけ、これからの大切な歯に適切な治療を提供しています。

治療の様子

POINT 1

みなさんの気持ちを大切に
しています

当院では、お子様の気持ちも大切にしておりますが、それと同じくらい、保護者の方のお気持ちも大切と考えております。
お子様と一緒に診療室内に入っていただき、診療台の横で治療の様子を見ていただいております。実際に受診する前に、当院を見学いただいても構いません。
歯科医院は、お子様の赤ちゃんの頃から大人になるまで、長いお付き合いになることも珍しくありません。慎重にお選びいただきたいと思います。

POINT 2

安全な治療を最優先にします

実際に治療が始まると、安全を最優先にしております。そのため、お子様の挙動が大きい場合などは、保護者の方に手を握ってもらうなどでご協力をいただき、それでも制止できない場合は、保護者の同意を得たうえで、拘束する網を使用する場合があります。この器具は、保護者の方の同意を得てから使用することを第一に考えております。事前に保護者に説明なく、突然使用を始めるということはありません。

拘束具は近年は使用頻度が減り、当院でも年に3度くらいとなっております。それでもお子様に使用する際に、ご不安を感じる保護者も多いと思います。当院では、かつて拘束具を使用したお子様のお母様に感想を書いていただいたノートを用意しております。ぜひ、事前に読んでいただきたいと思います。歯科医が話すよりも、より実感していただけると思います。

拘束具 ノート
保護者への説明

POINT 3

麻酔は本当に必要な時だけ
使用します

当院では、虫歯にならないための予防に力を入れておりますが、それでも虫歯になってしまう場合があります。極力麻酔を使用しないようにしていますが、既に痛みが出ていたり、今後、痛みが出る可能性が極めて高い場合などでは、保護者の同意の下、麻酔を使用しております。緊急時の場合は使用しなければならないことが多く、ご理解いただきたいと思います。

子供の治療で
心掛けていること

当院において、お子様の診療に際し、最も重視していることは、子供と信頼関係を築くことです。
とはいえ、親しくなったり、ひたすら話しかけたりするということではありません。
当院で子供と信頼関係を築くために実際に行っているのは、約束を守ることです。約束の内容はいたって単純で、以下の3つになります。

初回は治療をしない約束 1

注射(麻酔)をするときは、
必ず本人に事前に伝える
約束 2

5つ数えたら必ず一度、
中断する
約束 3

1初回は治療をしない

虫歯の治療をするにしろ、予防処置をするにしろ、お口の状況を把握しなければ始まりません。そのためには、とにかく一度、来院してお口の中を見せてもらうことが大事です。
しかし、大抵の子供は、初回に治療を行うと、歯科医院への恐怖心を持ってしまいます。そこで当院では、最初の来院では歯科医は見るだけで、「痛いことはしない」ことにしています。そうすることで子供も「1回目は見るだけで痛いことはしない」と安心して来院してもらえます。歯科医が行うことは、「1回目は治療しない」を実行することです。

一方で、保護者の方にとっては、忙しい中で来院していただいているため、来院回数を減らすためにも「最初から治療してほしい」と思われる方の方がたくさんおられます。
ぜひ、保護者の方にはご理解いただきたいのです。初回に治療をしようとすると、むしろ「絶対に嫌だ」と拒否反応を示す場合が多く、さらには2回目以降はいかない、と拒絶してしまうことが多いのです。
しかし、初回はあえて治療はせず、「次は頑張ろうね」とお約束すると、2回目は頑張ってくれる子が多いのです。

歯科を怖がらない子供の方が治療も早く終わり、また予防にも取り組んでくれるので、長い目で見れば「歯科では手のかからない」に至ります。保護者の方には、ぜひご理解いただきたいと思います。
なお、すでに痛みが出ていたり、痛みが出てもおかしくないといった「緊急時」の場合は、初回から治療を行う場合があります。すべてのケースで「初回はやらない」を通すわけではありません。

2注射(麻酔)をするときは、必ず本人に事前に伝える

お子様が最も怖がるのは、麻酔つまり注射です。しかし、状況によっては麻酔を使用しないといけません。
その場合は、必ず本人に伝えてから行います。不意打ちで行うのと、事前に伝えるのとでは、お子様の態度が違います。
それを繰り返すことで、「先生は痛いことをいきなりやらない」というルールを、子供と歯科医の間で共有することになります。
信頼関係ができると、お子様は身を任せてくれるようになります。

35つ数えたら必ず一度、中断する

いざ、治療を開始すると、お子様は強い不安を抱きます。1番は「いつまで続くのだろう?」というもの。また、治療中の「チュイーン」という削る音も、恐怖心を高めてしまう。そのため、3つ目の約束として「5つ数えたら必ず休む」と伝えています。

治療の恐怖を取り去ることはできません。しかし、先が見えることで1つの目安を持つことができます。
「5つ数えたら必ず休むから、頑張ってお口を開けててね」と伝えることで、子供はわかりやすい目標を持つことになり、頑張って開けてくれます。歯科医がやることは「5つ数えたら休む」を絶対に守ること。この約束を子供と歯科医が共有することで、2人の間に無言の信頼関係ができます。

以上が、お子様と接する際に加納が心掛けていること、です。
子供は、虫歯が悪いものであること、放っておくと痛くなること、をわかっています。治さなくてはならない、ということも。しかし、どうやって対処すればいいのかわからないために、恐怖を感じることが多いです。
3つの約束は、お子様にとっては「道しるべ」のようなもの。3つの約束を守ればよくなる、と体験することで、治療に協力的になってくれる場合が多くあります。
すべてのお子様に当てはまるわけではなく、それぞれの子供に適した対応をしています。その上に「3つの約束」があります。以上のように、当院ではお子様との信頼関係を築くことを、重視しております。