中学生・高校生の
虫歯予防について
POINT 1
子供の虫歯予防、
何歳まで続けるべき?
保護者の方から「子供の虫歯予防は何歳まで行うのですか?」という質問を多くいただきます。それに対しては「10代の内は予防したほうがいいです」とお答えしています。子供の歯である乳歯は、大抵は12歳くらいまでには生え変わり、大人の歯だけになります。このタイミングで「予防は終わり」とお考えの方が多くいらっしゃいます。12歳と言えばちょうど小学6年生にあたるため、小学校卒業とともに予防のための受診に区切りをつけてしまう方が大半です。
中学に進学すると部活や塾なども始まり、歯科を受診するために時間を割くことのも難しくなります。12歳で全てが永久歯になったとはいえ、まだ最後の永久歯が生えておらず、また生えたての永久歯はまだ成熟を完了していません。見た目には全て立派な歯がそろったように見えますが、まだ未完成で虫歯になりやすいのです。
POINT 2
スポーツ飲料と虫歯のリスク
中学・高校時代からは、歯の成熟を完了させて強い歯を作る「歯を成熟させるための予防」が始まります。また、中学進学とともに部活や習い事が本格化し、生活環境も大きく変化し、間食なども増えていきます。特に部活などでスポーツ飲料を飲む機会が増えます。スポーツ飲料は運動の疲労回復には優れているのですが、歯にとっては「ジュース」と同じで、虫歯のリスクを高めてしまいます。ジュースは液体なので、生えたての歯の微細な部分や歯と歯の間に入り込みやすく、全ての歯が虫歯になりやすくなってしまいます。
小学校までは真面目に予防に取り組んでくれた子供が中学生になってから来院が途絶え、久しぶりに来院した時には多くの歯が虫歯になっていた、ということも珍しくありません。この場合、部活に熱心なほど歯への関心がおろそかになってしまう傾向にあります。そして、虫歯になってからも部活優先のために来院回数が限られてしまい、完治に至らないまま来院が途絶えることも多くあります。
POINT 3
キレイな白い歯を
維持するために
虫歯にならず、歯の治療を回避するためにも、予防のために歯科医院を受診することをお勧めします。中学のころの生えたての歯は卵色だったり、くすんでいるように見えますが、歯が無事に成熟すると高校卒業のころにはキレイな白い歯になっていることが多いです。成人式では素敵な笑顔の記念写真を残すことができるでしょう。お子様の20代が輝くためにも、中学・高校でも予防をすることをお勧めします。