かのう歯科・小児歯科クリニック

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クリニック通信

コラム
2024.09.05

早期の対策が鍵!幼少期からのお口の育成について

近年、幼少期からのお口の育成が重要視されるようになりました。
成人の歯並びの形は、遺伝的要素もあるものの、大半は幼少期のお口の癖や姿勢によって形成されることが認識され、歯科医は歯を直すことだけではなく、お子さんの健全なお口を実現するように導くことも求められるようになりました。歯並びのカーブは、外からの頬や唇からの圧力と、内側からの舌の圧力によって形成されます。

幼少期の骨はとても柔らかく、少しの圧力を受けただけで、歯並びのカーブは大きな影響を受けてしまいます。唇をかんだり、指や爪を噛んだり、うつ伏せで寝たり、頬杖をつくことで、歯並びのカーブは容易にへこんだり、混みあったりしてしまいます。上あごの骨(上顎骨)の成長は、8歳くらいから一生の成長を完了し始めます。
つまり小学生のころに、一生のあごの形が決まってしまう。成長を完了すると骨はとても固くなり、歯を動かすことがとても難しくなります。また、上の歯が並んでいる上あごの骨は、鼻の空気の通り道も形成しております。

もし、歯並びが狭くなれば、上あごの成長も足りず、鼻も十分に成長できず、鼻の空気の通り道も狭めてしまう。
そうなると、イビキや睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まり、また口呼吸をすることで感染症の危険性や脳や全身の成長にも影響を及ぼす可能性が出てきてしまいます。つまり、お子さんの歯並びを良くする、というよりも、健全な顔面の成長を導くことが大事。

当院では、早い段階から歯並びを見極め、対策をするようになりました。小学校に入学する以前から、各種のお口のトレーニングをお勧めしております。また、必要によってはマウスピースや拡大装置を使用し、さらには専門の矯正医に見てもらうことをお勧めする場合もあります。

歯並びは「見た目」だけの問題ではありません。お子さんの成長に大きな影響を残す問題です。
一緒に改善していきましょう。