猛暑の日は、歯周病に要注意!!
ここ最近、札幌をはじめ北海道では記録的な暑さが続いています。
そして当院では、先週くらいから、「歯茎が痛い」「歯が染みる」という症状を訴える方が増えてきました。
実際に見てみると、該当の場所に虫歯などはなく、レントゲンでも確認できません。ただ、歯茎が赤くなっている。
お聞きしたところ、最近、寝不足なために睡眠できず、疲れがたまっている、とのこと。
口の中は様々な菌が同居しています。善玉菌も悪玉菌も、「何もしない」菌も。悪玉菌に分類される細菌は、決して「絶滅」することはありません。しかし健康な時には免疫が十分に働いているので悪さができないのと、善玉菌が優勢のために少数派の悪玉菌はおとなしくしているのです。
しかし、疲労や体力低下、風邪などで免疫が下がってしまうと、頃合いを図ったように活発になるのです。
体力の低下による歯周病の症状を訴える方も、決して普段からお口の清掃が悪いわけではありません。
通常なら鳴りを潜めている悪玉菌が、夏バテによって活発になってしまったのです。
このように、お口の状態と全身の健康は密接に関連しています。
症状を訴える方の多くは、医院で清掃を受けていただき、患部にお薬を塗ると緩解する場合が多い。とはいえ体力が完全に戻るまでは再発しやすいのですが。
そして、特に気を付けていただきたいのは、下の親知らずが横か斜めに生えている方。
この場所は普段でも歯周病の巣になりやすい場所なのですが、この暑さによる夏バテのために症状が出やすくなっています。
親知らずが腫れた場合はなかなか厄介で、抗生物質を飲んでもらって、ようやく腫れが引く場合の方が多くなります。
対策として、食事やジュースなどを飲んだ後、こまめにうがいをすることをお勧めします。
そして夜寝る前と朝起きた直後の歯磨きは、忘れないでください。